mazyu36の日記

某SIer所属のクラウドエンジニアのブログ

AWS CDKでカスタムパラメータグループを使用しているAuroraのアップグレード方法(+v.2.50.0時点でServerless v2を使用する方法)

背景

AWS CDKでAurora MySQL 2(5.7互換)を使用していた。しかしAurora Serverless v2の検証をしたいため、Aurora MySQL 3(8互換)にアップグレードをする必要があった。

以下の記事に記載の通り、簡単にアップグレードできるものと踏んでいたが、かなりハマったので試したことをまとめておく。

zenn.dev

※おまけでCDK v2.50.0時点でAurora Serverless v2を実装する方法も記載。

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AWS CDKにおけるAurora MySQLのリカバリについて

導入

AWS CDK構築したAurora MySQLの運用を検討する中で、データの復旧方法の整理が必要となったので色々調査、検証してみた。

前提

前提としてAurora MySQLAWS CDKの管理下のままデータを可能な手段について検証している(AWS CDKの管理下の状態を維持したままにしたいため)。

そのため手動でスナップショットから別のAuroraクラスターを作成し、AWS CDKで構築したクラスターは削除する等の手段は考慮していない。

検証内容

以下の記事を大いに参考にさせていただいた。

zenn.dev

上記の記事を踏まえるとAWS CDKにおけるリカバリとしては以下の手段のいずれかが良さそうである。

  1. Backtrack機能を使って巻き戻す
  2. コード上でスナップショットを指定してスタック更新する
  3. スナップショットから別のDBを復元し、手動でデータを移行する

3は力技なので対象外とし、1,2についてAWS CDKで検証してみた。

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AWS CDKで作るFargate Bastion

はじめに

踏み台サーバーではEC2サーバー+SSM Session Managerを使うのが最も主流(だと思う)が、Fargateで作る手段も存在する(Fargate Bastion)。

iselegant.hatenablog.com

以下の書籍でもハンズオンの中で記載されている。※ECS使うならこの本必読だと思う。

ECS/Fargateで主要な部分を構築するが踏み台だけEC2みたいな状況が度々発生していたので、AWS CDKを使用してFargate Bastionにチャレンジしてみた。

github.com

なおコンテナ関連の資材については上記書籍の資材(以下)を使用させていただいた。

https://github.com/uma-arai/sbcntr-resources/tree/main/fargate-bastion

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2022/10時点のAWS CDKにおけるECSの Blue Green Deploymentについて

はじめに

タイトルの通りだが、2022/10時点におけるAWS CDKにおけるECSの Blue Green Deploymentの対応状況について記載する。

公式ドキュメント的に推奨されていないやり方だが、現状問題なく動作しているのでやったことをまとめておく。

概要

以下のIssueの通りAWS CDKにおいて、正式にはBlue Green Deploymentに対応していない。

github.com

しかし上記のIssueの中でも議論されている通り、CfnDeploymentGroupを使用するとBlue Green Deploymentを実装することができる。

docs.aws.amazon.com

ただし、上記には以下の通りECSのBlue Green Deploymentには使うなという記載がある。そのため使用する際は自己責任で行うこと。

Amazon ECS blue/green deployments through CodeDeploy do not use the AWS::CodeDeploy::DeploymentGroup resource. To perform Amazon ECS blue/green deployments, use the AWS::CodeDeploy::BlueGreen hook. See Perform Amazon ECS blue/green deployments through CodeDeploy using AWS CloudFormation for more information.

※2022/11/2追記

本記事の内容は古い。v2.50.0でL2 Constructが実装されたので基本的にはそちらを使うのが良い。詳細は以下記事を参照。

mazyu36.hatenablog.com

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頑張らないSAP on AWS 認定資格

はじめに

2022/10にSAP on AWSの認定資格を取得できたので、勉強したことなどを備忘録として記載する。 SAP全く知らないけど All Certificationを維持したいために受けたので、同じような境遇の人や(更新するかわからないけど)3年後の自分向けに作成する。

※個人的に資格のための勉強というのは否定派である。実務で使用している知識の補強や自身のスキルアップのための勉強としての資格勉強が意味があると思っており、資格を取るための勉強はあまり意味がないと考えている。

ただ、AWS 11冠している人からしてみれば、SAP on AWSだけのためにAll Certificationの称号を失うのも勿体無いので勉強するモチベの1つにはなる(私もそうだった)。

※実際とってみた上での感想としては、一般的なEC2の運用やDRに関する知識も身についたので、SAPに全く関わらない人であっても有益なところはあると思う。

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