mazyu36の日記

クラウドのことを中心に色々と。All posts are my own.

Strands Decider 2B を AWS にデプロイしてレイテンシと同時実行性能を検証する

Strands Agents チームから、判定モデル(decision model)の Strands Decider 2B が公開されました。LLM のように文章を生成するのではなく、与えた選択肢から答えを選び、選択肢ごとの確率を返す 20 億パラメータのモデルです。

strandsagents.com

Agent のツール呼び出しの直前に挟む検査など、LLM の呼び出しを置きにくい箇所にも置ける速さが特徴です。自作のアプリからも Bedrock のように API で呼べると便利なので、AWS の GPU インスタンスでセルフホストして、実際のレイテンシと、同時にリクエストを送ったときの処理量を測ってみました。

先に結論を記載すると、以下のとおりです。

  • g6.xlarge(NVIDIA L4)で JevBench の公開セットを流すと、レイテンシは p50 が 76 ms、p95 が 447 ms でした。正答率は 168/231 で、Strands の公表値と一致します
  • VPC 内から NLB を直接呼ぶと遅延の増分は約 2 ms、IAM 認証の API Gateway を経由すると約 14 ms です
  • 公式のサーバーはリクエストを 1 本ずつ送る使い方を前提にした作りで、同時 16 本で送ると処理量は毎秒 14.9 件から 8.5 件になりました。手前に GPU へ 1 本ずつ通すゲートを置くと、同時に送っても毎秒約 14.6 件で安定しました
続きを読む

はてなブログを GitHub 管理に移行してみた

ブログ記事作成をサボっている間に世の中は大エージェント時代になっています。文章を書く時にも AI を使うわけですが、Web エディタそのままだと何かと辛いのでテキスト + Git 管理にしたいところです。

このブログもはてな公式のテンプレートリポジトリを使って Git 管理に移行してみたのでその記録です。

github.com

続きを読む

AWS CDK で構築した Amazon ECS の Built-in Blue-Green Deployment は Drift が発生するのか

Amazon ECS の Built-in Blue-Green Deployment が 2025/7/17 のアップデートで追加されました、

aws.amazon.com

AWS CDK では v2.211.0 で L2 Construct が追加されています。 (※正確には v2.209.0 で一度追加されたものが revert され、修正版が追加されました)

github.com

CDK で使用すると以下にも Drift しそうな機能なので L2 Construct で検証してみました。結論から言うと(予想通り?)Drift します。

※機能の詳細は以下ブログを参照ください。

aws.amazon.com

続きを読む

AWS CDK で構築した Amazon RDS w/カスタムパラメータグループ をアップグレードする

AWS CDK でカスタムパラメータグループを使用した Amazon RDS/Aurora をアップグレードする方法についてです。

以下のブログを書いていましたが、内容が古いのでアップデート版です。

以前は一旦パラメータグループを default に戻す方法を記載していましたが、今回の手順は直接アップグレードが可能です(ダウンタイムあり)。

mazyu36.hatenablog.com

※実際に行う際は事前にテストする、不測の事態に備えてスナップショットを取得するなどは確実に実施してください。

続きを読む

KRO (Kube Resource Orchestrator) を AWS CDK EKS v2 L2 Constructs で試す

KRO (Kube Resource Orchestrator) を検証する機会があったので、AWS CDK EKS v2モジュールと組み合わせて試してみました。

kro.run

@aws-cdk/aws-eks-v2-alpha module · AWS CDK

※ブログ執筆時点では KRO は alpha ステージ、AWS CDK EKS v2 Module は alpha モジュール(developer preview)です

続きを読む

CDK で CloudFront VPC Origin を設定する

CDK v2.180.0 で CloudFront VPC Origin の L2 Construct がリリースされました。

github.com

以下の記事でAWS CDK で セルフホスト Langfuse を実装していましたが、早速 VPC Originを導入してみたので使い方を紹介します。

mazyu36.hatenablog.com

※VPC Origin の L2 Construct の使い方の紹介が中心で、Langfuse の話はほぼ出てきません。

続きを読む

Self hosting Langfuse に Cognito認証を追加する

Langfuse で標準では ID/パスワード による認証が用意されていますが、他のIdPを使用することもできます(NextAuth.jsが使われています)。

langfuse.com

Langfuse の標準認証は ID/パスワード方式ですが、セキュリティの強化のために外部 IdPと連携したいケースもあります。

そこで今回は、 前回作成した Langfuse with AWS CDKにおいて Amazon Cognito (以下Cognito) による認証を追加しました。

設定後は以下のように Cognito でログインできるようになります。

また、標準の認証機能を無効化し、Cognitoによる認証を強制することも可能です。

今回はこの辺りのノウハウをまとめます。 GitHubのリポジトリは以下です。

github.com

続きを読む